原野の喪失
- 五本松昌平 著
- 金沢を舞台に混沌(こんとん)とした現代を苦悶(くもん)しながら生きる若者たちの姿を描いた青春小説。
「原野の喪失」は、金沢で就職浪人する若者が偶然出会った逃亡中の女子学生を高岡の実家でかくまうが、その女子学生は日本を震撼(しんかん)させた犯罪集団の仲間だった。出産を経て女子学生に変化が表れる一方、主人公も自分の進路を再考する物語で、若い世代が自分を表出できない乾いた世情を描き出している。
「原野の喪失」のほか、小説と紀行文の5作品を収録。
- 郷土の文学(小説・詩歌、それに関する評論なども含む)
- 四六判 432P 12/10 978-4-8330-1896-8
- 送料 300円