或る傍観者の記録 「わだつみ」現場の証言
- 鷲見豊三郎
- 陸軍大尉だった鷲見豊三郎は、戦時中、日本軍占領下インド洋の小島カーニコバル島で海軍指揮下の民政部に所属。『きけ わだつみのこえ』の木村久夫の上官にあたる。 身に覚えのない罪で戦犯に問われた鷲見は、懲役十年の判決を受けた。島で何があったのか。終戦後間もなく行われた裁判は公正だったのか。島民と親しく接した鷲見がなぜ戦犯となったのか。 当事者でもあり傍観者でもあった鷲見の目から見た戦争犯罪の真実は、「いかに人として生きるか」を問い続けた、ひとりの将校の思索の軌跡でもある。
- 社会・産業・経済(地域の経済・政治、今現在の社会・産業)
- B6判変型 224 15/04 978-4-8083-1000
- 本体価格 1000円+税