穣の一粒
- 松平 みな
- オーストラリアの歴史に名を刻んだ松山人・「高須賀穣」の夢を追った人生と家族の愛の物語。1905年、今から110年前の話である。主人公・高須賀穣は、40歳を迎える年に順風満帆な生活を捨て、家族を連れて見知らぬ国・オーストラリアに渡る。目的は、今まで携わることもなかった「稲作」だった。白豪主義の最中、差別を受ながら農作業に明け暮れる毎日。厳しい自然との闘い、貧困に苦しむ中でも、穣は折れることのない精神力でオーストラリア初の稲作の成功へ向けて突き進む。
- 郷土の文学(小説・詩歌、それに関する評論なども含む)
- 四六判 340ページ 15/12 978-4-86087-123-9
- 本体価格 1200円+税 送料実費