太宰治と仙台 -人・街と創作の接点
- 須永誠
- 太宰文学の終戦前後のキーワードは「仙台」だった
「惜別」「パンドラの匣」「たずねびと」…。仙台ゆかりの名作に焦点を当て、街や友人らとの結び付きと作品との関係を解き明かす。
仙台医専で学んだ魯迅を描くため、明治時代の河北新報を書き留めた「惜別メモ」の全体像や、文芸誌「東北文学」との関係、仙台出身の弟子たちへの思いも紹介。さまざまなエピソードは、人情に厚く、家庭を大切にした、太宰治の意外な素顔を浮かび上がらせる。
「仙台」を切り口に、新たな視点から人間・太宰治と、太宰文学の真価に迫る
- 郷土の文学(小説・詩歌、それに関する評論なども含む)
- A5判 240 19/10 978-4-87341-398-3
- 本体価格 1400円+税