受け師の道 百折不撓の棋士・木村
- 樋口薫
- 木村一基九段。最年長にしてプロ入り後最遅、挑戦回数も最多の初のタイトル奪取に「中年の星」と騒がれた。まさに座右の銘である「百折不撓(ひゃくせつふとう=何度失敗してもくじけないこと)」を体現したような快挙だった。藤井聡太棋士はじめ、若い新星が次々と現れる棋界にあって、「もうタイトルは無理では」と思われていた木村九段の、衰えるはずの年齢での王位獲得。その長すぎる道のりを、中日新聞・東京新聞で「盤記者」として数々の取材や連載執筆をし、木村王位の多くの涙にも立ち会ってきた樋口記者がまとめた。
- その他
- 四六判 212 20/06 978-4-8083-1047-9
- 本体価格 1400円+税